アンカー筋の施工が完了したら、
こちらでも確実に検査を行います。
壁面、床面共に引張検査です。
打音確認も行います。
検査が全てO.K.となったので、
全ての配筋を行いました。
続きます。
おはまーでした。
配筋が出来ましたので、型枠を造ります。
この後、生コンクリートを入れる前に、
コンクリートの状態を検査します。
※今回の他の工事でも確実に行ってはいましたが、
今までは割愛していましたm(_ _)m
今回のコンクリート打設は、
こんな車を使っての打設となります。
で、コンクリートが固まって型枠を外せば、
完成です。
これで、塩素混和池も出来上がりました。
残るは、「後付け型伸縮可撓継手」の施工になります。
同じ様な名前ばかりでややこしいですが、
次回より、ラストスパートとなります。
おはまーでした。
大変長らくお待たせを致しました。
(十四)人力掘削工の続きでございますm(_ _)m
人力での掘削は、あの後・・・
これだけの部分の掘削となりました(T_T)
一方、この反対側はと言いますと、
こちらは開けていますので重機が入っています(^^♪
土が崩れないように「土留め板」を差して、
足場を組めば掘削は完了です。
さて、これから、何が始まるのでしょうか????
おっ楽しみに(^^)/
おはまーでした。
あとづけがた しんしゅく かとうつぎて
まず初めに、図面をご覧下さい。
この赤線部分にEXP.Jと書いてありますが、
エキスパンション・ジョイントと言う物です。
エキスパンション・ジョイント(Expansion Joint)は、
日本語で「伸縮継ぎ手」と訳されています。
文字通り、伸び縮みする継ぎ手のことです。
今回設置するのは、こちら
エキスパンション・ジョイント構造の耐震止水版になります。
上の図面を見ると、構造物がつなぎ合わさった部分の補強と読み取れますが、
「上水道、下水道における水処理施設や貯水施設等の構造物は、水圧に対する安定性はもちろん、地震動による目地幅の変位に対し追従し、二次災害を防ぐ機能が重要です。」
とのこと。
高い止水性を確保した「耐震可とう継手」と「耐震止水板」を一つにしたものを設置します。
・・・・・・・・
実は、今回の施工にあたって、
どうしても気になっていたことがありました。
図面と写真を見ていて、
「なんか表現がおかしいなぁ」と思っていたのですが、
今、やっと気が付きました(^^)/
ご報告は後程・・・
おはまーでした。
EXP.Jの材料検査です。
①マグネシーラー
コンクリート補修材
・コンクリートに対して接着性が優れており、上塗材のドライアウトを防止し安定した付着強度を発揮します。
・各種ポリマーセメントモルタルと優れた付着性を発揮します。
・高浸透成分を含有し、コンクリートに対する浸透性に優れています。
・水系の材料なので、作業性、安全性に優れています。
※ドライアウト:
セメントの硬化不良の一つです。
モルタルなどの凝結硬化過程で、水分が下地の急速な吸水や直射日光を受けて短時間に蒸発してしまう事で、正常な凝結硬化ができなくなる状態を言います。
②ポリマーセメント
セメント、細骨材にポリマーディスパージョンまたは再乳化形粉末樹脂を混合したモルタルで、合成樹脂と細骨材だけで構成される樹脂モルタルとは区分されています。
また、セメントモルタルに比べると接着性、防水性、乾燥収縮性、耐薬品性、耐磨耗性、耐衝撃性などが向上するほか、中性化の抑制にも効果的です。
用途としては、コンクリート表面の下地調整・補修、床・階段等の舗装、タイル等の目地材、接着材、防水材などに使用されています。
※ポリマーディスパージョン:
ゴムラテックス又は樹脂エマルションに、安定剤、消泡剤などを加えてよく分散させ、均質にしたもの。
これらをコンクリートに混入することで防水性、水密性、接着性の向上が期待できます。
※再乳化形粉末樹脂:
ゴムラテックス又は樹脂エマルションに安定剤などを加えたものを乾燥して得られる微粉末の材料。
合成樹脂エマルションを分霧乾燥して製造される微粉末の材料です。
水を加えることで再乳化し、エマルションもしくはラテックスになるようです。
※ゴムラテックス:
一般的にはゴムノキ類から採取した樹液の代名詞となっており、この樹液を加工して作られる伸縮性に富んだ薄い材料のことも指す。
※樹脂エマルション:
合成樹脂の粒子が水中に均一に分散している液体で、通常は白色~乳白色です。一般的なエマルジョンではこの粒子が乳化剤によって安定化されています。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・って、
こんな説明で分かる人がはたしてどれだけいるのか?
専門用語や難しい言葉を使えば賢いと思っている人がたくさんいますが、本当に賢い人は、誰が聞いても分かる言葉で説明できる人だと思います。
おはまーは、そんな人を目指しているのですが、あまり賢くないので、たくさん苦戦しています(>_<)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ごめんなさいm(_ _)m
こんなコピペの説明で申し訳ありません。
③アンカーボルト
おなじみ、アンカーボルトです。
もちろん、ケモファストとセットで使用します。
④スパンシール
反応接着型止水板
スパンシールと生コンクリートの接着機能について。
スパンシールは特殊な処理を行ったブチル再生ゴムを用いた非加硫型粘着塑性体です。
最大の特徴は、生コンクリートの水和反応が進行するに従って生コンクリートと接着する性質を有する点です。
この接着機構については学術的に解明されています。
これは、ブチルゴムに特殊な処理を行う行程で発生する活性基(カルボキシル基)が存在する事に起因しています。
つまり、セメントの中に含まれる金属酸化イオンとスパンシールの活性基がイオン反応をおこして化学的に結合(接着)します。
■ 特長
・生コンクリートとスパンシールが一体化することにより止水します。
・ゴム基材のため、緩衝性と躯体の温度変化による膨張収縮に追従性があります。
・主成分のブチルゴムは、耐候性、耐アルカリ性および耐水性に優れています。
⑤サンタックボンド
スパンシール専用接着剤
⑥保護シート
名前の通り、保護するシートです。
⑦押さえ板
押さえる板です。
と、
今回は、かなり苦戦しました。
力不足で、ごめんなさいm(_ _)m
おはまーでした(T_T)
断面修復?
断面が痛んでいるのか?
どうやら違うようです(゜o゜)
EXP.J用に接続される面を仕上げるようです。
表面を削ります。
マグネシーラーを塗ります。
ポリマーセメントを塗れば完成
なのですが、
これをすることによって、
既設のコンクリート構造物と
これから設置していくものとの合体が確実なものになる。
のだと思います。
多分。
きっと。
おはまーでした。
追伸、
前回のチャレンジから変わらない姿勢として、
このチャレンジは、
あくまでも「おはまーの私的見解」で成り立っていることを
再度、ご理解下さいませm(_ _)m
このEXP.Jでも接続を確実なものにするために
アンカーが使われています。
穴をあけます。
今回の深さは100mm!
ケモファストを使います。
アンカーを差し込みます。
引張検査も、もちろんO.K.
おはまーでした。
アンカーが固まりましたので、
スパンシールを取り付けます。
まず、スパンシール専用の接着剤
サンタックボンドを塗ります。
そこへ、スパンシールを貼り付けると・・・
ゴムが登場しました・・・・・・・・・って、
カメラのレンズが汚れているので
とても見えにくいのですが、
このビローンと伸びたものが
「伸縮ゴム」なのです(゜o゜)
めっちゃ、長い・・・?
どうしてこんなに長いのか?
色んな疑問が解決するときが来ました
・・・次回
おはまーでした。
アンカーに合わせて、
伸縮ゴムを貼り付けます。
ゴムの上に保護シートを被せるのですが・・・
この下の写真、どうなってるの?
撮り方が変なの?
って思っていると、
この図面を見て気が付きました(^^;
これって、三方をぐるりと囲むように施工するんですね(゜o゜)
それで、あんなに長いゴムが必要だったのです!
そして上の写真は、
底の部分を寝っ転がって施工してるのでした(^^♪
解決!
次に、押さえ板で押さえるのですが、
押さえる強さが決まっているみたいで、
このトルクで締め付けます。
※トルク:
力と距離の積(ベクトル積)で表される量(モーメント)である。
力の単位はN(ニュートン)だが、
トルクの単位はN・m(ニュートンメートル)である。
トルクは主に工学の分野、特にエンジン・電動機・発電機・タービンなどの機械・機械工学などの分野で用いられることが多い。
確かに、Nmって書いてあるわ!
で、出来上がりがこちら。
底面もこんな感じ
で、完成!
って思ったら・・・
次回、最終回!
予想も出来ない結末が待っていました・・・
(そんな大げさな・・・)
おはまーでした。
埋め戻して「完成」
って言いたかったのですが・・・
埋め戻す前に、
いや、
埋め戻す方法として「流動化処理土」なるものが出てきました(゜o゜)
こんな感じ
これについて調べてみて、
詳しい説明を書こうと思っていたのですが・・・
調べたサイトの「流動化処理土」についての思いが凄すぎるため、
ここでは簡単な説明にさせて頂くことにしましたm(_ _)m
詳しくは、流動化処理工法研究機構のHPをご覧下さい。
※流動化処理土:
◎何?
とても簡単に言うと「土のコンクリート」
◎製造方法?
製造するには、一般的に「調整泥水」「建設発生土」「固化材」が必要。
更に添加剤、あるいは補強材が必要なこともある。
これらを決められた配合通りに、均質に混合する。
・・・・・・・・・
ごめんなさいm(_ _)m
簡単には説明できないですm(_ _)m
是非、流動化処理工法研究機構様のHPをご覧下さい。
とにかく熱いです(^^♪
でも、
今回これを使用したのは、
万が一の漏水によっても浸食されることが無く、
さらに空洞部分を転圧せずに確実に締め固めることが出来る!
そんな建設資材としてだと思います。
と言うことで、
流動化処理土を流し込みます。
流して、
流して、
タップタプにします。
そして、その上に土を入れて、転圧します。
固まった後は、土で埋め戻せば、
完成。
と、言うことで、
番号を振らなかった「軌道修正(番外編)」を含めると
計40回となりました。
特殊な工事なので専門色が強く分かりにくいことがたくさんありました。
特に、
今回施工した箇所のほとんどが地中に埋まってしまい、
また、水が張られて見えなくなる場所でした。
特殊な施設の中なのでお目に掛ることは
まず、ないでしょう(゜o゜)
本当にご紹介出来て良かったなぁ~と思っています。
とても大切な仕事だけど、
表に出ることはない仕事の一つでした。
また機会がありましたら、
別の工事にもチャレンジしたいと思います。
でも、
本当に時間が、と言うよりも、
情熱が必要な一大仕事になりますので、
あまり期待せずにお待ち頂ければと思います。
と、言いながらも、面白い工事が他にもあるんですけど・・・
おはまーでした。
長い間のお付き合い、
本当にありがとうございました!!!