全39回+番外編
前回、平成28年6月~平成29年2月に行いました連載に続きまして、
~シーズン2~ チャレンジ・ザ・土木工事
<地震に備えよう>【下水処理場の場合】
をスタートいたします(^^)v
前回の~道路を造ろう~では、
本当にたくさんの勉強をすることが出来たのですが、
今回の<地震に備えよう>では、
そこで勉強してきたのものが全く役に立たないという、
土木工事の幅の広さ、奥の深さを始める前から感じています(゜o゜)
また今回も、全くの素人目線での解説をしたいと思っていますので、
楽しみにしておいて下さい。
なお、前回同様に、
本文中の表現は、おはまーの独断と偏見でお伝えしている
ものであることをご理解いただいたうえで
ご覧いただけるようにお願いを申し上げさせていただきます。
ここから下は全40回、
(一)から順にすべて掲載しています(^_^)v
普段、皆さんが飲み水などに使用しているのが「上水道」です。
これは何となくイメージが出来るものだと思うのですが、
「下水道」って一体、何なのでしょうか?
ググってみると、
≪Wiki Pedia≫
下水道(げすいどう)は、主に都市部の雨水(うすい)および汚水(おすい)を、地下水路などで集めた後に公共用水域へ排出するための施設・設備の集合体。多くは浄化などの水処理を行う。
雨水としては、気象学における降水および、いったん降り積もった雪が気温の上昇などで融けた融雪水も含むが、いずれも路面など地表にあるものが対象で、河川水や地下水となったものは除く。
汚水としては、水洗式便所からの屎尿や、家庭における調理・洗濯で生じる生活排水と、商店やホテル・町工場から大工場にいたる事業場からの産業排水(耕作は除く)などがある。
≪国土交通省≫
たくさんの記述がありましたので、まとめたものを掲載します。
と、
とても大切な施設・設備だということが
何となく分かるかと思います。
ところで、
皆さんタイムリーなので気になった言葉があると思います。
そうです。「雨水」という言葉です。
その関係で調べていて出てきたことに
「治水(ちすい)」というものがありました。
治水とは、
洪水・高潮などの水害や、
地すべり・土石流・急傾斜地崩壊などの土砂災害から
人間の生命・財産・生活を防御するために行う事業を指し、
具体的には、堤防・護岸・ダム・放水路・遊水池などの整備や、
河川流路の付け替え、河道浚渫による流量確保、
氾濫原における人間活動の制限、などが含まれる。
この中の下水道としての役割の一つが
・雨水をくみあげて川や海に放流するポンプ場
・たくさんの雨水がいっぺんに流れ込んで浸水被害などを起こさないように、
雨を一度ためてきれいな水にして流すための雨水貯留池という施設
です。
でも、今回の水害は、下水道で出来ることの範囲を超えています。
分かりやすい表記がありましたので、
利根川を例に治水対策を見てみましょう。
【利根川の治水施設のいろいろ】
利根川は昔からたびたび氾濫する暴れ川で、流域に大きな被害をおよぼしてきました。人々はこうした災害を防ぐために昔からさまざまな努力をしてきました。いまも水害を防ぐための対策が続けられています。
≪ダム≫
ダムは、わたしたちの生活に必要な水を貯めておく役割とともに、大雨などによって一度に下流のほうへ大量の水が流れないようにする調節する役割もあります。
≪砂防えん堤≫
川の上流の急な斜面から崩れた土や石が、大雨によって水といっしょにいっきに流れ出てくる(土石流)災害を防ぐためにつくられたダムです。
≪護岸≫
川の岸は水の流れでけずり取られやすいため、それを防ぐためにコンクリート・ブロックなどを置いて強くします。最近はさらに上に土をかぶせて植物が生えるようにするなど、自然にやさしい工事が行なわれています。
≪調節池≫
調節池は大雨などで川の水が急に増えたとき、その一部を貯めて下流に流れる量を少なくする役割を持っています。代表的なものに、渡良瀬遊水池があります。
≪堤防≫
川の両側を高く盛り上げて、大雨で川が増水しても水が氾濫しないようにします。
≪高規格堤防≫
これまでの堤防より、広くて大きな堤防です。川の水があふれても、壊れないし、地震にも強く、大洪水にも負けない堤防です。また、その上には建物や公園などをつくって利用できます。また、緊急時に復旧活動を実施する拠点となる「防災ステーション」として整備しているところもあります。
≪排水機場(はいすいきじょう)≫
洪水のときに、小さな川に貯まる水をくみあげて、大きな川に流す役割をします。
≪水位観測所≫
川の水面の高さをはかり、川の様子を観測します。
≪監視カメラ≫
川のところどころに高い鉄柱が立っています。これは川の様子を遠隔で確認するためのカメラです
今回氾濫した岡山県の高梁川でも整備計画がありました。
高梁川水系の整備計画は平成22年10月に30年計画で計画し、何回も計画変更を繰り返していたようです。
でも、間に合わなかった・・・
なんだか話しが大きくなってしまいましたが、
下水道も本当に本当にとっても大切な設備・施設の一つなのです。
その施設の耐震化工事を細分化して、
次回以降、お伝えしていきます。
かなりまとまり切らなかった
おはまーでした。
追伸、
耐震化と治水対策。
本当に急がなければいけない状況が来ています(>_<)
今回、耐震化を行うのは、
「塩素混和池」という場所になります。
“塩素を混ぜて和(なご)ます池”ということです。
●塩素:次亜塩素酸ナトリウム
水道水に入っている「通称=カルキ」と呼ばれるものです。
プールの殺菌にも使用されています。
※おはまーは、某ハワイのプールで身体がかゆくなり、ブツブツだらけになってしまいました(T_T)
たくさんの人が来るので、いっぱい使っているみたいです(>_<)
家庭用の塩素系漂白剤や殺菌剤(洗濯、キッチン、哺乳ビン)などにも使われています。
ちなみに、化学的には不安定な物質みたいで、そのことを逆手にとって、観賞魚用に水道水を使用するときには直射日光に当てて次亜塩素酸ナトリウムを除去するんだそうです。
●混和:よくまぜあわせること
下水処理施設で処理された水は、最終的に塩素混和池で殺菌処理されて放流されるのです(゜o゜)
これを踏まえまして、
次回は、下水処理場の仕組みを見てみたいと思います。
今まで下水のことには全く興味はありませんでしたが、
今回の件でちょっと気になりだした
おはまーでした。
以前は、処理センターだった所が、
今は「水循環センター」と呼ぶようになりました(゜o゜)
これには、とても大きな意味合いがあります。
水の循環とは、
降った雨は川に注ぎ、
その流れは海へと下ります。
その水は蒸発して雲となり、
雨になってまた地上にやってきます。
これが自然の中の水の循環であり、
その中で私たちが生活するために水を使っています。
川から取水して浄水場で水道水をつくり、
家庭や事業所などで使います。
使って汚れた水は
下水道管を通して処理場に集め、
きれいにして川や海に返しています。
下水道は水の循環になくてはならない
大きな役割を果たしています。
その水循環センターには、
大きく分けて二つの施設があります。
1、水処理施設
2、汚泥処理施設
です。
埼玉県下水道公社荒川左岸北部支社
元荒川水循環センターのHPに
とても分かりやすいリーフレットがありましたので
掲載させて頂きました↓(クリックしたら大きくなります(^_^))
今回、耐震化の工事を行ったのが、
⑤の消毒施設になります。
ちなみに、
この消毒施設が塩素混和池(えんそこんわち)と呼ばれる場所になります。
一つ手前の最終沈殿池から取り出したきれいな水の中には、他の生物に悪い影響を与える細菌類がたくさんいて、このまま川に放流すると川を細菌類で汚してしまいます。
そこで、薬品(次亜塩素酸ソーダ)を使用して消毒し、安全な水にしてから川に放流しています。
なお、
それぞれの施設の説明に関しては、
元荒川循環センターHP ←リンク
をご覧下さい。
また、HPのQ&Aの中に
【家庭でできること】が載っていましたので、
気に掛けて頂ければと思い掲載させて頂きます。
Q:下水道に流してはいけないものはありますか?
A:排水口などには次のようなものは流さないでください。
●食用油:管がつまる原因になります。
●トイレットペーパー以外の紙:管が詰まる原因になります。
●髪の毛:絡まって管が詰まる原因になります。
:機械に絡まると設備が停止する原因になります。
●薬品類、化学物質等(ガソリン含む)
:管の中で爆発したり、管を腐食させる危険があります。
:水をきれいにしてくれる微生物を弱めてしまいます。
●ごみや土砂など:管が詰まる原因になります。
Q:下水道にやさしくする方法はありますか?
A:ごみを流さないようにする。
食べ残しや油汚れなどは拭き取ってから洗う。
石鹸や洗剤は必要以上に使わない。
各家庭からは少しだけだとしても、
処理区域内全体から集まると大量の汚れになります。
汚れが大量になると、
処理するための電気や燃料はその分多くなって
温室効果ガスの排出を増やしてしまいます。
また、河川への放流水質についても
悪影響を及ぼしかねません。
下水道を上手に使うことは、
家庭でできる一番身近なエコ活動です。
皆様よろしくお願い致しますm(_ _)m
前よりも意識が高くなった
おはまーでした。
今回の工事は、
前回の道路工事とは異なりまして、
一から形作っていくような「流れ」がありません(>_<)
そこで、工事内容の詳細に入る前に、
一度、大まかな工事の全体像を確認しておきたいと思います。
こちらが仕様書上の内訳になります(゜o゜)
この中でメインとなるのが
●塩素混和池耐震化工
●流出渠接合工
●接合部補強工(ジョイント工)
です。
※渠(きょ)=人工の水路。みぞ。
青色にしてある「舗装」関係のものは、
今回の工事では省かせて頂きます。
舗装のことが気になる方は、
チャレンジ・ザ・土木工事 ~道路を造ろう~
を、是非ともご覧下さい(^^)/
なお、今回の特集では、
上記仕様書の順番ではなく
実際に携わった工事の時系列に沿って
お伝えしていきます。
いよいよ明日から本題に入る
よ・て・い・・・です(^^;
おっ楽しみに(^_^)
おはまーでした。
試掘(しくつ)とは、
試験的に掘削すること。
①地質・湧水(ゆうすい)の状態を確認
②地下の埋設物を調査
③未知の油層やガス層を発見する目的で掘削(゜o゜)
等々の目的で行われますが、
今回の試掘は、
工事に先立ち地盤を部分的に掘削して
配管の位置を確認するために行ったものでして、
工事の設計書にもきっちりと書いてあるものです(^^)/
おはまーでした。
追伸、
今回の工事に関係ない所でも
現代は、土の中にライフラインが埋まっていますので、
簡単に地中を掘ることは出来ないですね(>_<)
※ライフラインとは、
市民生活の基盤となる生命線。
電気、ガス、上下水道、電話、交通、通信などの
都市生活を支えるシステムの総称。
移植(いしょく)・・・
ゴム手袋をはめた手の平を手前に向けた状態で、
「メス!」って言っている光景が浮かぶのは
私だけでしょうか・・・(^^;
今回の植栽は、「移植」になります(゜o゜)
今までは、伐採、伐根という言葉が出てきていましたが、
そのまま処分しない!ということです。
ちなみに、今回移植するのは、
「オオムラサキツツジ」
見た感じツツジだとは思っていたのですが、
設計図にオオムラサキって書いてありました。
そこで、
オオムラサキでググってみると・・・・
なんと、
たくさんの蝶が~
ツツジのオオムラサキは、
少しマイナーだったようです(T_T)
ちょっとお勉強になった
おはまーでした。
なお、
植栽(しょくさい)とは、
草木を栽培すること。
つまり、栽培されている草木と言うことです。
ちなみに、
私がず~っと前にお世話になっていた某夢の国でも
植栽って言っていました。
普通に使う言葉なのでしょう。。
先日の「工事の概要」にて、
「舗装関係は今回の工事ではお伝えしません(T_T)」
と、申し上げましたが、
森戸新田の時にお伝えできていないもの、
また、少し面白いものもありましたので
本日、お伝えすることにしました(^^)/
◎舗装取り壊し
今まで敷いてあった舗装がダメになってきたら
新しく舗装をし直すのですが、
新しくする範囲を決めて、
それに合わせて、
まずはアスファルト舗装を切断します(゜o゜)
そして、
再舗装の範囲を撤去しちゃいます(゜o゜)
きれいになった後はこちら(^^♪
◎区画線
アスファルトの道路に色んな種類のライン等が引いてありますが、
一まとめにして「区画線(くかくせん)」と呼んでいます。
区画線に関して、疑問点があったので調べてみました(^_^)
1、滑りやすいのか?
一般的には滑りやすいイメージがあると思うのですが?
*すべり抵抗値
すべりやすさを計測したものです。
・アスファルト舗装:40~70BPN
・一般的な路面標示:40~50BPN
・特殊な路面標示 :60~65BPN
※数字が大きい方が抵抗が大きい。
といったデータもあり、
一般的には若干すべりやすい様です。
2、舗装した後、すぐには塗らない?
舗装の後に、
よく「-----」って線を引いてあるのを見るのですが、
すぐには引かないものなのでしょうか?
*養生期間
新設アスファルト舗装の場合には、
ある程度の養生(ようじょう)期間が必要なようです。
つまり、すぐには引かない(>_<)
※すべり抵抗値とは?
英国の道路研究所で開発された
試験器(ポータブルスキッドレジスタンステスター)にて測定した値が
BPN値(すべり抵抗値)です。
■測定方法
測定する舗装材を十分に散水した後に、
振り子の先に取り付けられたゴム製のスライダーを反復運動させて、
測定面と接触し滑り抜ける時に生じる抵抗を目盛りで読み取ります。
※BPN=British Pendulum Number
意外や意外、
「イギリス」の「振り子」の「値」という
とんでもない意味でした(>_<)
※ポータブル スキッド レジスタンス テスター
「持ち運びできる」「すべり」「抵抗」「試験機」
こちらは、きちんとした意味でした(^^;
本工事に先駆けまして、
施工個所の上(地中の工事になりますので・・・)にありますものを
全て、撤去いたします(゜o゜)
◎フェンス
◎植栽
大きな木=カイヅカイブキ
「カ・イ・ヅ・カ・イ・ブ・キ」
う~ん、良く分からないので、調べてみました。
※貝塚息吹(かいづかいぶき)
海辺などに自生するイブキの園芸品種。
大阪の「貝塚」で作られたためカイヅカイブキとされた。
んだそうです(゜o゜)
◎舗装、等々
◎照明
これも大事に撤去します。
以上、
こんな感じに撤去しました(^^)/
おはまーでした。
昨日の続きです。。
昨日切り倒しました「貝塚伊吹」。
処分するの?
捨てるの?
燃やすの?
どうするの?
と、思ってらっしゃる方もいると思いますので
その後の行き先をお伝えします(^^)
写真的には、こんな感じ(゜o゜)
どこかに連れて来られました・・・
実はここ、木材のリサイクルを行う場所なんです(^^♪
この貝塚伊吹はチップ化され熟成した後、
・遊歩道の舗装材
・植栽の養生
・植林地の雑草抑止材
・屋外遊具下のクッション材
・堆肥
・土壌改良材
・牛や豚の床に敷く材料
・地球環境にやさしいバイオマスエネルギー
などになるんだそうです。
焼却処分は致しませんので、
ご安心くださいm(_ _)m
おはまーでした。
言葉の通り、鉄の管を撤去します。
図面上はこちら↓
そして、掘ってみたのがこちら↓
んんんんん(?_?)
4本?
どういうこと?
他の図面も見てみました↓
確かに3本です。
上の図面では、「既設管移設工」って書いてあります。
そして、この図面には
「既設」と「移設」という文字が・・・(゜o゜)
どうやら3本を上にあげるみたいです(^^)/
そして、こんな写真もありました↓
1本だけ外してあります(゜o゜)
また後で担当者に確認しておきますね(^^♪
おはまーでした。
追伸、
この2枚の図面と、2枚の写真には、
管を上にあげる理由が隠れているのですが・・・?
?
?
?
難しい(>_<)
前回、CIPなる物が出てきましたので、
ちょっと調べてみました。
まず、
CIP= Cast iron pipe
Cast= 物を型に入れて作る,成型する,鋳造する
iron= 鉄
pipe= 管
鋳鉄管(ちゅうてつかん)なる物です(゜o゜)
鋳鉄= 鉄の鋳物(いもの)
鋳物= いものとは、加熱して溶かした金属を型に流し込み、
冷えて固まった後、型から取り出して作った金属製品のこと。
ということで、
CIPはご理解いただけたと思いますが、
下水道管には、他にもいろんなものがありまして、
DIPというものもあります。
D= ?
I= たぶん鉄
P= たぶん管
と思われますが、
D= ダクタイルというものです(?_?)
ダグタイル= 「延性のある」という意味の形容詞(゜o゜)
延性= 物体が、弾性の限界を越えて、破壊されずに引きのばされる性質。
で、ここで一つ疑問が出てきました。
DIPを直訳すると、「延性のある鉄の管」となってしまいます。
でも、実際にはDIPも鋳造されているので・・・
正確には、「DCIP」となりますが、
CIPと区別するために、DIPと呼ばれているのだと思います。
そして、
CIPは明治初期から昭和30年頃までたくさん使用されていたようなのですが、
今現在は、製造もされていないようです。
これらの他にも、
強化プラスチック(FRP)製や、塩化ビニル(VU)製など
たくさんの種類の管があるのですが、
調べていたら収拾がつかなくなってきたので
今日のところはやめておきます・・・・
って、次回はたぶん無いと思います(>_<)
ちなみに①、
ここの下水処理場は
昭和39年に処理を開始したそうなので、
CIPの製造末期頃に使用した物だったようです。
↓ちなみに②、
ダクタイル管は、こ~んなに曲がるんだそうです(゜o゜)
仮で蓋(ふた)をしてあるものを撤去します(゜o゜)
でも、仮蓋ってどこにあるのでしょうか?
今までの写真の中では、それらしきものは見当たりませんでしたが・・・
実は・・・
ここ↓
これが蓋なんです(゜o゜)
蓋っていってもコンクリートの壁じゃないですか(^^;
一体、何を蓋しているのでしょうか?
撤去ですから、壊してみます・・・
すると・・・
えぇぇぇぇぇぇ~
巨大な管が出てきました!
ドラ◎もんの空き地にある管よりもはるかに大きなものです!
こんな物が埋まっていたんですねぇ。
これから先、何がどうなるのか?
とても楽しみになってきました(^^♪
おはまーでした。
追伸、
上の写真にHPって書いてあります(゜o゜)
ホームページでは無いことは確かなのですが(>_<)
HP管ということなのでしょうか・・・
・・・おっ楽しみに(^^)/
切り回し・・・切って回す???
これは、イメージでしかありませんが、
切って回すってことは、
今までのルートを切断してしまって、他の場所へルートを回す!
てな感じではないでしょうか?
ということで、ググってみました(^^)/
(久しぶりに、「ググって」がでました!)
結果としては、
まぁ、表現の一つではありますが、
どうやら「移設」と言うのが正しい解釈かと思われます(゜o゜)
と、言うことで、
井戸水配管の移設工事のようなので、写真を見てみましょう(^^)/
まずは、今回の切り回しに使用する部品です↓
使用する部品は分かったので、
どんな感じにしていくのかを見ようとしたら↓
もうすでに、出来上がっていました(^^;
仕事が早い?
↓こんな感じに
ルートを作ったんですね!すごい(^^♪
で、
スルーしてきたSKとVSなのですが・・・
調べてみましたが、意味が分かりません(T_T)
これは、宿題と言うことにさせて頂きますm(_ _)m
久しぶりに宿題が出ました
おはまーでした。
工事概要にありました「人力土工」(゜o゜)
今回の工事の最重要箇所の施工にあたり、
どうしても避けては通れない道があります。
今回のタイトルにあります
「人力掘削」です。
※土工=土を掘ったり運んだりする基礎的な作業
簡単に人力土工、人力掘削と書きましたが、
今回の場所がこちら↓
奥まった細長く狭い場所で、
三方が高い壁に囲まれています(>_<)
つまり・・・
重機が入れません(T_T)
そうするとどうなるかと言いますと↓
・・・大変なことになります(T_T)
今は掘り始めなので表面上しか見えていませんが・・・
続きは近日中にお伝えします。
おはまーでした。
前回、昨年の11月22日(いい夫婦の日)から
何かと優先的にやらなければいけないことが増えてしまい
本日まで掲載できていない「チャレンジ耐震化」ですが、
再開できる目途が立って来たので
色々と見直してみたところ・・・
何が何だか、さっぱり分からなくなってしまっていました(T_T)
・中途半端な状態で切り抜かれたままの写真・・・
・単語を羅列しただけのメモ・・・
・ほんの少し先までしか決まっていない掲載予定・・・
きっと、その時点ではどこかに向かっていたのでしょう・・・
そして、そのことを「改めて理解し直そう」とも考えたのですが・・・
余りにも中途半端な情報が多いのでちょっと嫌になって来たので
考えるのをやめて、
少しだけ放置してみると、
違った視点で、見ることが出来るようになりました(*^^)v
この工事は、
大きく分けて三種類の物が同時進行で進んでいます。
①バイパス管
②塩素混和池
③伸縮継手
この三つです。
そこで、これまで掲載順を考えるにあたって目安にしていた
施工の日付順に記事を書くのではなく、
次回より、
上記の三つの項目を、それぞれ順序立てて掲載することにしました。
これならば作る方も、見る方も、流れがあって分かりやすいと思います。
今までのやり方では
あっち、こっちと飛び回る流れになっていたので、
今気がついて良かったです。
気が付けて良かった・・・本当に(^^;
ちなみに、前回は「人力掘削工」=③伸縮継手 でしたが、
当初よりの大きな流れであった
①バイパス管が完成するまでについて
次回より掲載して行きます。
おっ楽しみに(^^)/
おはまーでした。
追伸、
このブログは、
工事担当者より頂いた写真(の流れ)をもとに作成しています。
撮影日ごとにフォルダーに分かれてはいるのですが、
一日に一つの事だけをする訳ではないので
一つのフォルダーの中に色んな出来事が入っていました。
そのため、掲載順をずっと考慮し続けてきたのですが、
本当にバカでした・・・(>_<)
これで少しはスムーズにブログも掲載できるようになると思います。
よ~し、やる気が湧いてきたぞ(^^♪
本日よりしばらくの間、
予定では8回にわたって塩素混和池の外側の部分、
前回までに深く掘っていたところの続きから完成までをお伝えします。
今回は材料検査の一回目です。
少し長くなりますがお付き合い下さい(^^)/
①SKジョイント(十三の宿題)
SK=伸縮(しんしゅく)可撓(かとう)のSKだと思います。
日本語にすると「伸縮可とう継手」ですね。
あくまでも想像ですが・・・(^^;。
ちなみに、
※伸縮可撓(可とう)継手:
締めこんだ後でも左右に若干動かせる(自由が利く)継手。
狭い場所で補修するときに有効。
とのこと。
※継手:
2つの部分を接合する構造のことで、機械や建築物の部材の結合に使われる。
建築物に利用される鉄骨や鉄板の結合にはリベットやボルト、溶接が使われ、
木造建築では部材の長さ方向に結合する場合に『継手』と呼ぶ。
機械部品をつなぐ際には、軸と軸をつなぐ『軸継手』、
管と管をつなぐ『管継手』等がある。
※可とう:
可撓性(かとうせい)とは、物質の弾性変形のしやすさを示す。
一般的用法においては弾性を可とう性とみなし、
ゴム状物質について「高弾性である」というような記述がなされる場合があるが、誤りである。
弾性も「力を加えると変形する性質」を表す言葉であるが、
弾性の大小を表す弾性率は値が大きいほど変形に要する力が大きくなるという意味である。
従って、「弾性がある」と言った場合には「可撓性がある」と同義であるが、
「高弾性である」と言った場合、むしろ「変形しにくい」「硬い」という意味になる。
なのだそうです。
②VSキャップ(十三の宿題)
これに関しては、分かりませんでした(T_T)
多分、商品名かメーカーの型番から来たものではないかと
思います・・・ごめんなさいm(_ _)m
ただ、蓋(ふた:キャップ)であることは間違いなく、
メカニカルキャップと呼ばれているものです。
※メカニカル:
機械的(メカニカル)な方法により接続する管継手のこと。
主に水道の配管において使用される。差込継手とも呼ばれる。
特徴は、
ゴムシール(パッキン)等の密着によって接続部の止水を行うことで、
ねじ切りや溶接等が不要となり、施工が省力化出来ることである。
既設配管における漏水修理や取り出し分岐配管の増設などといったメンテナンス工事も容易になる。
③ダクタイル管
(十一)をご覧下さい(^^)/
④ゴム輪
いわゆる、接続用のゴムパッキンです。
私、今までたくさんの家に住んでいきましたが、
水道関係のゴムパッキンの交換を
かなりの回数行ってきました。
こんな所でもゴムの接続具が使用されていて、
はたして、耐久性は大丈夫なのだろうか?
と、調べてみたら・・・
「ダクタイル鉄管用ゴム輪の耐久性」として、
日本ダクタイル鉄管協会
ダクタイル鉄管用ゴム輪協会
による調査結果がありましたので、ご紹介しておきます。
Ⅰ. ゴム輪の劣化要因
*紫外線
*酸素
*オゾン
*熱
が劣化する要因として挙げられるのですが、
地中に埋設されている水道管路は、
劣化要因の影響を受けにくいため
ゴム輪は劣化しにくい。
Ⅱ. 実際に長期間使用したゴム輪の物性調査
*形の違う三種類のゴム輪
*使用年数:2~45年
*調査本数:計137本
【調査結果】
*二種類のゴム輪は、押輪が当たっていた面に凹みが生じていたが、
水密性に影響する変形は生じていなかった。
*バルブ型のゴム輪は、局部変形は無く、
使用前の形状をほぼ保持していた。
*物性値(引張強さ、硬さ、伸び)は当時の基準値を満足していて、
変形していなかった。
Ⅲ. 長期水中浸漬試験
【試験目的】
継手を組み込んだゴム輪を水中に浸漬し、経年劣化を調査
【試験内容】
水中浸漬期間は最長10年
*継手の水密性確認
*ゴム輪の圧縮永久ひずみの調査
【試験結果】
全て漏水無し
Ⅳ. 実際に45年間使用された管(掘り上げた管)の調査結果
*真直水密試験
*曲げ水密試験
いずれにおいても漏水無し
Ⅴ. 結論
1、長期間、水道管に使用されたゴム輪の物性
(強さ、硬さ、伸び)は、ほとんど変化しない。
2、圧縮永久ひずみも小さく、水密性も保持できる。
3、45年間使用した掘り上げ管は、
厳しい条件でも水密性は確保できた。
よって、ダクタイル鉄管のゴム輪は、長期間使用しても、
物性値にほとんど変化は無く、
高い水密性を保持できることが検証出来た。
とのことで、
家庭で使われているような小さなゴムパッキンとは
ちょっと違う様でした。
これも多分、日本だからだと思いますが、・・・安心しました(*^^)v
⑤バイパス管(HP管:十二の宿題)
HP=Hume pipe(ヒュームパイプ)
すなわち、ヒューム管(管)です。
ヒューム管の「ヒューム」の語源:発明した人の名前です。
「鉄の時代は、コンクリートの時代に変わる」この象徴的な言葉に魅せられた男たちが、20世紀の初めにオーストラリアに現れました。
彼ら技術により、下水道や農業水利などに利用しているヒューム管が発明されました。
このヒューム管の生みの親は、オーストラリア南岸セント・ビンセント湾に臨む港町アデレイドに住み、鉄飾り細工を生業としていたE・J・HumeとW・R・Humeの2兄弟です。
この兄弟によって1910年(明治43年)にヒューム管の製造方法が発明され、発明者の名前を商品名としたその技術が日本に導入されました。
農業国であったオーストラリアの産業構造から、Hume兄弟はいち早く遠心力鉄筋コンクリート管による導水管の開発、量産化に着目しました。
この地では灌漑に当たり、悪水が多く、鉄管内に汚物が溜まり、水の流れが悪くなるところから、コンクリート管の利用にヒントを得たと伝えられています。
鉄とコンクリートを一体の物として強度を高め、遠心力の応用と結び付け、更に工業生産にふさわしい量産方式のシステムを考案したことは、Hume兄弟の卓越した頭脳と先見の明があったことを示しています。
国外では先ず南アフリカに、次いで1913年(大正2年)英国に進出してヒューム社を設立しました。
以後、アメリカ、カナダ、インド、シンガポールなど、世界各地に特許を出願してヒューム管の普及に努めていきました。
ヒューム社が日本で特許を得たのは、1921年(大正10年)のことでありました。
日本でのヒューム管
日本でもそれ以前に鉄筋コンクリート管が1908年(明治41年)名古屋市で下水道用として、内径2.25尺(68cm)~3尺(90cm)の管が茂庭忠次郎博士の指導で製造され始めました。
これは型枠に鉄筋を入れコンクリートを打ち込んだもので、通常「手詰め管」と呼ばれヒューム管に比べ強度の低いものでした。
その後、製管技術が研究されましたが、型枠をゆっくり回転させ内面の仕上げをローラで行う程度でした。
一方ヒューム方式は連続回転式の多軸機械で、同時に数本のヒューム管型枠を載せ、一端をモーターで動かすことで全体が回転運動を始め、その運動で遠心力となって働くという、大量生産方式であるというところに画期性がありました。
1924年(大正13年)製管機および付属品一式を輸入し、製作を開始し、学者・研究者などから製品の優秀性を評価され、1925年(大正14年)から本格的に生産が開始されました。
1930年(昭和5年)のメートル法施行令により、1931年(昭和6年)から切り替えに着手し、1935年(昭和10年)に全製品をメートル法に切り替え完了しました。
ヒューム管は、工業標準化法により1950年(昭和25年)JIS A 5303として制定され、「遠心力鉄筋コンクリート管」という公式名称が定められました。
ヒューム管は、鉄筋かごを入れた型枠を成形機の上で回転させ、ミキサで練り混ぜたコンクリートを投入して、遠心力で締め固めながら成形します。
型枠に入れたまま常圧蒸気養生を行い、徐冷したのち脱型します。
外観、寸法等を検査し、所定の表示を管体に刷り込み、ストックヤードで養生します。
ヒューム管は管そのものが構造体として成立する剛性管であり、外圧に対する強度が高い反面、コンクリートの粗度係数がやや高いために、後年登場した塩化ビニール管(塩ビ管)と比較して同一内径での流量が劣ります。
また、コンクリートの性質上酸性やアルカリ性などの耐薬品性も塩ビ管や陶管(セラミック管)に比べてやや劣っています。
重量も重く施工性も低いために、特に内径500mm以下で開削工法により配管する用途では塩ビ管に取って代わられつつありますが、
管そのものに高い強度が求められる推進工法や内径1,000mmを超える大径幹線水路では現在でも主流の管です。
以上、
特殊な物がたくさん出てきました。
面白いです(^^♪
おはまーでした。
本日行います作業は・・・
こちらの図面!になります。
(十)で「移設」=「上に上げる」と言っていましたが、
こちらが、その作業となります。
理由としてはお分かりの通り、
人が十分に入れる様な管を通すためだったのです。
バイパス管がこの中を通ります。
おはまーでした。
ダクタイル管が上に上がりましたので、
本来の目的でありますバイパス管を通します。
こちらの図面をご覧下さい。
赤文字部分、今回工事範囲のバイパス管布設です。
こんなに大きなクレーン車を使用して
HP管(ヒューム管だよ(^^♪)を搬入します!!!
ところで、
「バイパス」と言うことは、「迂回」ですよね……
多分、今までのルートよりも迂回した方が良いから作っている!
と言うこと・・・なのでしょうが・・・
この内容に関しては、
この施設の人ではありませんので、
とても気になるのですが、
仕方なくスルーすることをどうかご理解下さいm(_ _)m
ここは割り切った
おはまーでした。
材料検査の二回目でございます。
①ケミカルアンカー
化学反応を利用した接着剤によって全ネジや、異形鋼棒を固定するもの。
正式には接着系アンカーという。
実は「ケミカルアンカー」とは商品名で、今回使用するのは「ケモファスト」という商品です。
いわゆる「携帯音楽プレーヤー」を「ウォークマン」という商品名で呼んでしまうのと同じだと思います。
施工の手順はこちら↓
②加工鉄筋
※異形鋼棒:
異形鉄筋(いけいてっきん)は、建物の構造用材料のひとつで、鋼を圧延して表面に「節(軸線に直角または斜めの突起)」や「リブ(軸線方向の突起)」と呼ばれる凹凸の突起を設けた棒状の鋼材である。
丸鋼に対して異形のため丸鋼と区別して呼ばれる。
棒鋼のものは異形棒鋼(いけいぼうこう)、コイル状に巻いた線材のものは異形コイル鉄筋(いけいコイルてっきん)ともいう。
※丸鋼:
鉄筋コンクリートの鉄筋などに用いられる断面円形の棒鋼。
丸鋼に対応して、鉄筋のコンクリートに対する付着強度を高めるため表面に節状の突起をつけた異形鉄筋があり、現在では径19mm以上のものは異形鉄筋を用いることが多い。
③耐震可とう継手
地震動による変位に対応するように伸縮性を持った可とう継手です。
昨日のバイパス管布設段階では、
まだ、この耐震可とう継手は登場していませんでした(゜o゜)
気になる方は、今一度、ご覧下さいm(_ _)m
おはまーでした。
前回、バイパス管を布設しましたので、
その先の受桝を造ります。
※なぜ?、何のために?・・・は、気にしない(^^♪
まずは、昨日の材料を使用して
「接着系のアンカー」を施工して行きます。
※アンカー:anchor
船の錨(イカリ)のことですね。
①穴をあけます。
②鉄筋を通して、深さを確認。
③ケモファストを入れて、鉄筋を差します(゜o゜)
④固まったら、検査をします。
⑤最後は、たたいてみて、音を確認して完了(^^)v
これにて、壁としっかりくっつきました。
おはまーでした。
アンカーがしっかりとくっついたので、
桝を造っていきます。
RC(鉄筋コンクリート)構造ですので、
1、鉄筋を組む(配筋)
2、型枠を組み
3、コンクリートを流し込む
の流れになります。
黒い物体が見えましたが、
こちらが「耐震可とう継手」でございます。
(十七)でバイパス管を布設した後に、
ここに、さらにHP管を1本、追加していました(゜o゜)
そして、斜めの配筋に関しては、
こちらの図面通りとなります。
今日は、「こんなのが出来ました」との報告のみで
さらっと流しました。
おはまーでした。
角落し?
角落しって単純に考えると、
角を取ったもの、
すなわち、面取りをしたものの様に思えるのですが、
※角落し:
かくおとし。
両側の柱に縦溝を刻み、角材を積み重ねてはめ込み、堰(せき)としたもの。
角材を抜き差しして水位を調節する。
角落とし堰。
つまり、堰き止めるための物なんですね。
図面はこちら。
ちなみに、
※面取り:
めんとり。
取るとは「得る」ということで増やすという意味があります。
角を取って、ちょっとした面にすることですね。
面取りは、工業製品(鋼材、木工など)において、角部を削り角面や丸面などの形状に加工する工法である。
加工においては、ヤスリや面取り工具が使用される。
人が接触した時に発生する可能性のある怪我を防止したり、物との接触による破損を防止することを目的としている。
専門用語って本当に分からないですよね(>_<)
そして、図面の中に「将来削孔」の文字が・・・
やっぱり、穴をあけてつなげないと意味がないよなぁ~
確かに、この枠の内側に溝があって、
何かを通せるようになっていますね!
色々とすっきりした回でした。
おはまーでした。
接続桝が完成したので、
バイパス管関係の施工が完了いたしました。
こちらは完成検査の様子です。
接続桝の中には、
きちんと、角落しの溝がありましたよ(*^^)v
おまけに、はしごも付いていました(゜o゜)
おはまーでした。
追伸、
次回より、塩素混和池の耐震化に取り掛かります(^^♪
おっ楽しみに!
本日より、塩素混和池の耐震化に取り掛かります。
まずは、池の水を抜きます。
そして、堆積土を掃除して、
取り壊します。
って、壊しちゃいました(>_<)
次回へ続きます。
おはまーでした。
※CCb=セラミック・キャップ・バー
つまり、セラミックのキャップをつけた棒を使用する工法ということ(^^♪
※CCb工法:
古い耐震基準に従って設計されたコンクリート構造物の中には、現行の耐震基準で考慮すべきレベル2地震動に相当する地震力を受けた場合、部材のせん断耐力・じん性が不足するものがあることが指摘されています。
しかし、開水路やボックスカルバートなどの壁状の地下構造物では、内空側からしか補強工事を実施できず、また、構造物が塩害環境下などの劣悪な環境にある場合には補強後の耐久性についても確保する必要があるため、有効な補強方法が少なく、これまで耐震補強工事は進んでいませんでした。
そこで、ファインセラミック製の定着体をせん断補強鉄筋に取り付けた後施工セラミック定着型せん断補強鉄筋「セラミックキャップバー(CCb)」を開発しました。
「セラミックキャップバー(CCb)」は、耐食性に優れるセラミック定着体をコンクリート表面付近に配置できることから、定着部の耐久性を確保すると共に、優れたせん断補強効率を実現することができます。
「セラミックキャップバー(CCb)」は、地盤側に先端型定着体を、内空側に後端型定着体を取り付けたものを標準としますが、密な配筋の梁などで、後端型定着体の挿入が困難な場合には、両端とも先端型定着体とすることができます。
また、水門の門柱などで、両側からの施工が可能な場合には、両端とも後端型定着体とすることができます。
なんだそうです(^^;
詳しくは「CCb工法研究会」のホームページをご覧下さい(^^)/
ちなみに、これがセラミックキャップバーです。
バトントワリングのバトンみたいですが、
どうやって施工していくのか?
次回以降をお楽しみに(^^♪
おはまーでした。
材料検査、三回目です。
CCb工法で使用する材料を見てみましょう(゜o゜)
①ネジテッコン
※ネジテツコン(高張力ネジ節棒鋼)
JIS規格(G3112)に準拠した、表面のフシがネジ状の異形鉄筋です。
この鉄筋の特長は、カプラーやナットを使って、ネジの原理で手軽に接合ができることです。
また、他のネジ式とは違い全ネジ状のため、どこで切断しても接合が可能です。
また、ネジテツコンは、鋼種・サイズをカラーによって識別することにより、現場においての配筋ミスの防止や確認作業を容易にするネジ節鉄筋です。
カラーマークは、生産ライン上に組み込まれた設備で、自動的に塗布するようにシステム化しています。
②セラミックキャップ
※セラミックキャップ(ファインセラミックス製)
セラミック製品は、硬くて耐熱性、耐食性、電気絶縁性などに優れており、陶磁器や耐火物、ガラス、セメント、ファインセラミックスなどがその代表的なものです。
特にファインセラミックスは、以上の性質に加え、さらに、機械的、電気的、電子的、光学的、化学的、生化学的に優れた性質、高度な機能を持っています。
今日では半導体や自動車、情報通信、産業機械、医療などさまざまな分野で活躍しています。
陶磁器などのオールドセラミックスとファインセラミックスの違いは、主に原料とその製造法に起因します。
オールドセラミックスは陶石、長石、粘土など、天然の鉱物を用いて混合し、成形、焼成するといった方法でつくられます。
これに対しファインセラミックスは、高純度に精製した天然原料や、化学的プロセスにより合成した人工原料、天然には存在しない化合物などを使います。
これらの原料を調合することによって、目的とする性質を持つ物質を得ることができるのです。
また、調合された原料は、成形、焼成、研削など、精密に制御された複雑な工程を経て、高度な寸法精度、かつ高機能を備えた高付加価値製品となります。
③グラウト用無収縮セメント
※グラウト:
(英語:grout)とは、建設工事において空洞、空隙、隙間などを埋めるために注入する流動性の液体のこと。
グラウチング、薬液注入ともいう。
地盤改良から鉄骨・鉄筋の充填材、補修材料の他、用途は幅広い。
セメント(モルタル)系、ガラス系、合成樹脂などが用いられる
つまり、収縮しない流動性の高いセメントと言うことです。
④RISフルコート
※養生材(セメント系断面補修材のひび割れ抑制)
セメント系断面修復材やコンクリートの表面に塗布する水性タイプの養生剤です。
強靭な皮膜を形成することにより保水効果を高め、初期のひび割れの発生を防止し、さら に長期のひび割れ発生も防止します。
これらの材料を使って施工します。
おはまーでした。
せん断補強筋ですか?
※せん断:
物体をはさみ切るような作用をいう。
物体のある断面に平行に、互いに反対向きの一対の力を作用させると物体はその面に沿って滑り切られるような作用を受ける。
これがせん断作用で、このような作用を与える力をせん断力といい、このせん断力により物体の断面に生じる内力をせん断応力という。
う~ん、これはちょっと難しいですね(>_<)
せん断力を利用したのが、皆さんおなじみの「ハサミ」です。
簡単に図にすると
こんな感じなのですが、
実際にはこんな単純ではなく
もっと色んな方向に力が作用して・・・(T_T)
まぁ、気にしないで下さい(^^;
※せん断補強筋:
せん断力に抵抗する鉄筋です。
せん断補強筋を入れることで、せん断耐力を高めることが可能です。
前回ご紹介した「ネジテッコン」もせん断補強筋です。
さて、話しをせん断補強筋探査に戻しますと、
CCb工法の第一段階として、
今現在どのように配筋されているのかを確認(探査)し、
それに基づいてセラミックキャップバーの配置を決定します。
探査は以下のように行います。
こんな感じに映ります(゜o゜)
おはまーでした。
セラミックキャップバーの配置位置が決まったので、
埋める場所を掘削して行きます。
図面はこちら、
使用するのは、こちら、
もう一種類あります。
細く、深く掘削をしたあと、
上部の穴を広げるんですね。
穴をあけた後は、キレイに掃除をして、
仮詰めしておきます。
なんだか、歯医者さんみたいですね。
おはまーでした。
ネジテッコンとセラミックキャップを組み、
セラミックキャップバーを作ります。
一方で、なにやら水の温度を測っています。
グラウト用無収縮セメントの登場です。
ストップウォッチを使って、時間を計りながら混ぜます。
またまた温度を測り、
粘度が確認出来たら、施工開始!
養生材を吹き付け、
グラウトを注入して、
セラミックキャップバーを挿入します。
こんな感じに入れて行って、固まれば出来上がりです!
おはまーでした。
CCbは無事完成しましたが、
端は壊したままです。
ここは、増圧を行います。
図面はこちら↓
内側の壁は左右共に支えがないので、補強しようという訳です。
施工方法はバイパス管接続桝と同じです。
全て取り壊して、アンカー用の穴をあけます。
今回もケモファストを流し込み、
鉄筋を配筋して行きます。
続きます。
おはまーでした。
アンカー筋の施工が完了したら、
こちらでも確実に検査を行います。
壁面、床面共に引張検査です。
打音確認も行います。
検査が全てO.K.となったので、
全ての配筋を行いました。
続きます。
おはまーでした。
配筋が出来ましたので、型枠を造ります。
この後、生コンクリートを入れる前に、
コンクリートの状態を検査します。
※今回の他の工事でも確実に行ってはいましたが、
今までは割愛していましたm(_ _)m
今回のコンクリート打設は、
こんな車を使っての打設となります。
で、コンクリートが固まって型枠を外せば、
完成です。
これで、塩素混和池も出来上がりました。
残るは、「後付け型伸縮可撓継手」の施工になります。
同じ様な名前ばかりでややこしいですが、
次回より、ラストスパートとなります。
おはまーでした。
大変長らくお待たせを致しました。
(十四)人力掘削工の続きでございますm(_ _)m
人力での掘削は、あの後・・・
これだけの部分の掘削となりました(T_T)
一方、この反対側はと言いますと、
こちらは開けていますので重機が入っています(^^♪
土が崩れないように「土留め板」を差して、
足場を組めば掘削は完了です。
さて、これから、何が始まるのでしょうか????
おっ楽しみに(^^)/
おはまーでした。
あとづけがた しんしゅく かとうつぎて
まず初めに、図面をご覧下さい。
この赤線部分にEXP.Jと書いてありますが、
エキスパンション・ジョイントと言う物です。
エキスパンション・ジョイント(Expansion Joint)は、
日本語で「伸縮継ぎ手」と訳されています。
文字通り、伸び縮みする継ぎ手のことです。
今回設置するのは、こちら
エキスパンション・ジョイント構造の耐震止水版になります。
上の図面を見ると、構造物がつなぎ合わさった部分の補強と読み取れますが、
「上水道、下水道における水処理施設や貯水施設等の構造物は、水圧に対する安定性はもちろん、地震動による目地幅の変位に対し追従し、二次災害を防ぐ機能が重要です。」
とのこと。
高い止水性を確保した「耐震可とう継手」と「耐震止水板」を一つにしたものを設置します。
・・・・・・・・
実は、今回の施工にあたって、
どうしても気になっていたことがありました。
図面と写真を見ていて、
「なんか表現がおかしいなぁ」と思っていたのですが、
今、やっと気が付きました(^^)/
ご報告は後程・・・
おはまーでした。
EXP.Jの材料検査です。
①マグネシーラー
コンクリート補修材
・コンクリートに対して接着性が優れており、上塗材のドライアウトを防止し安定した付着強度を発揮します。
・各種ポリマーセメントモルタルと優れた付着性を発揮します。
・高浸透成分を含有し、コンクリートに対する浸透性に優れています。
・水系の材料なので、作業性、安全性に優れています。
※ドライアウト:
セメントの硬化不良の一つです。
モルタルなどの凝結硬化過程で、水分が下地の急速な吸水や直射日光を受けて短時間に蒸発してしまう事で、正常な凝結硬化ができなくなる状態を言います。
②ポリマーセメント
セメント、細骨材にポリマーディスパージョンまたは再乳化形粉末樹脂を混合したモルタルで、合成樹脂と細骨材だけで構成される樹脂モルタルとは区分されています。
また、セメントモルタルに比べると接着性、防水性、乾燥収縮性、耐薬品性、耐磨耗性、耐衝撃性などが向上するほか、中性化の抑制にも効果的です。
用途としては、コンクリート表面の下地調整・補修、床・階段等の舗装、タイル等の目地材、接着材、防水材などに使用されています。
※ポリマーディスパージョン:
ゴムラテックス又は樹脂エマルションに、安定剤、消泡剤などを加えてよく分散させ、均質にしたもの。
これらをコンクリートに混入することで防水性、水密性、接着性の向上が期待できます。
※再乳化形粉末樹脂:
ゴムラテックス又は樹脂エマルションに安定剤などを加えたものを乾燥して得られる微粉末の材料。
合成樹脂エマルションを分霧乾燥して製造される微粉末の材料です。
水を加えることで再乳化し、エマルションもしくはラテックスになるようです。
※ゴムラテックス:
一般的にはゴムノキ類から採取した樹液の代名詞となっており、この樹液を加工して作られる伸縮性に富んだ薄い材料のことも指す。
※樹脂エマルション:
合成樹脂の粒子が水中に均一に分散している液体で、通常は白色~乳白色です。一般的なエマルジョンではこの粒子が乳化剤によって安定化されています。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・って、
こんな説明で分かる人がはたしてどれだけいるのか?
専門用語や難しい言葉を使えば賢いと思っている人がたくさんいますが、本当に賢い人は、誰が聞いても分かる言葉で説明できる人だと思います。
おはまーは、そんな人を目指しているのですが、あまり賢くないので、たくさん苦戦しています(>_<)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ごめんなさいm(_ _)m
こんなコピペの説明で申し訳ありません。
③アンカーボルト
おなじみ、アンカーボルトです。
もちろん、ケモファストとセットで使用します。
④スパンシール
反応接着型止水板
スパンシールと生コンクリートの接着機能について。
スパンシールは特殊な処理を行ったブチル再生ゴムを用いた非加硫型粘着塑性体です。
最大の特徴は、生コンクリートの水和反応が進行するに従って生コンクリートと接着する性質を有する点です。
この接着機構については学術的に解明されています。
これは、ブチルゴムに特殊な処理を行う行程で発生する活性基(カルボキシル基)が存在する事に起因しています。
つまり、セメントの中に含まれる金属酸化イオンとスパンシールの活性基がイオン反応をおこして化学的に結合(接着)します。
■ 特長
・生コンクリートとスパンシールが一体化することにより止水します。
・ゴム基材のため、緩衝性と躯体の温度変化による膨張収縮に追従性があります。
・主成分のブチルゴムは、耐候性、耐アルカリ性および耐水性に優れています。
⑤サンタックボンド
スパンシール専用接着剤
⑥保護シート
名前の通り、保護するシートです。
⑦押さえ板
押さえる板です。
と、
今回は、かなり苦戦しました。
力不足で、ごめんなさいm(_ _)m
おはまーでした(T_T)
断面修復?
断面が痛んでいるのか?
どうやら違うようです(゜o゜)
EXP.J用に接続される面を仕上げるようです。
表面を削ります。
マグネシーラーを塗ります。
ポリマーセメントを塗れば完成
なのですが、
これをすることによって、
既設のコンクリート構造物と
これから設置していくものとの合体が確実なものになる。
のだと思います。
多分。
きっと。
おはまーでした。
追伸、
前回のチャレンジから変わらない姿勢として、
このチャレンジは、
あくまでも「おはまーの私的見解」で成り立っていることを
再度、ご理解下さいませm(_ _)m
このEXP.Jでも接続を確実なものにするために
アンカーが使われています。
穴をあけます。
今回の深さは100mm!
ケモファストを使います。
アンカーを差し込みます。
引張検査も、もちろんO.K.
おはまーでした。
アンカーが固まりましたので、
スパンシールを取り付けます。
まず、スパンシール専用の接着剤
サンタックボンドを塗ります。
そこへ、スパンシールを貼り付けると・・・
ゴムが登場しました・・・・・・・・・って、
カメラのレンズが汚れているので
とても見えにくいのですが、
このビローンと伸びたものが
「伸縮ゴム」なのです(゜o゜)
めっちゃ、長い・・・?
どうしてこんなに長いのか?
色んな疑問が解決するときが来ました
・・・次回
おはまーでした。
アンカーに合わせて、
伸縮ゴムを貼り付けます。
ゴムの上に保護シートを被せるのですが・・・
この下の写真、どうなってるの?
撮り方が変なの?
って思っていると、
この図面を見て気が付きました(^^;
これって、三方をぐるりと囲むように施工するんですね(゜o゜)
それで、あんなに長いゴムが必要だったのです!
そして上の写真は、
底の部分を寝っ転がって施工してるのでした(^^♪
解決!
次に、押さえ板で押さえるのですが、
押さえる強さが決まっているみたいで、
このトルクで締め付けます。
※トルク:
力と距離の積(ベクトル積)で表される量(モーメント)である。
力の単位はN(ニュートン)だが、
トルクの単位はN・m(ニュートンメートル)である。
トルクは主に工学の分野、特にエンジン・電動機・発電機・タービンなどの機械・機械工学などの分野で用いられることが多い。
確かに、Nmって書いてあるわ!
で、出来上がりがこちら。
底面もこんな感じ
で、完成!
って思ったら・・・
次回、最終回!
予想も出来ない結末が待っていました・・・
(そんな大げさな・・・)
おはまーでした。
埋め戻して「完成」
って言いたかったのですが・・・
埋め戻す前に、
いや、
埋め戻す方法として「流動化処理土」なるものが出てきました(゜o゜)
こんな感じ
これについて調べてみて、
詳しい説明を書こうと思っていたのですが・・・
調べたサイトの「流動化処理土」についての思いが凄すぎるため、
ここでは簡単な説明にさせて頂くことにしましたm(_ _)m
詳しくは、流動化処理工法研究機構のHPをご覧下さい。
※流動化処理土:
◎何?
とても簡単に言うと「土のコンクリート」
◎製造方法?
製造するには、一般的に「調整泥水」「建設発生土」「固化材」が必要。
更に添加剤、あるいは補強材が必要なこともある。
これらを決められた配合通りに、均質に混合する。
・・・・・・・・・
ごめんなさいm(_ _)m
簡単には説明できないですm(_ _)m
是非、流動化処理工法研究機構様のHPをご覧下さい。
とにかく熱いです(^^♪
でも、
今回これを使用したのは、
万が一の漏水によっても浸食されることが無く、
さらに空洞部分を転圧せずに確実に締め固めることが出来る!
そんな建設資材としてだと思います。
と言うことで、
流動化処理土を流し込みます。
流して、
流して、
タップタプにします。
そして、その上に土を入れて、転圧します。
固まった後は、土で埋め戻せば、
完成。
と、言うことで、
番号を振らなかった「軌道修正(番外編)」を含めると
計40回となりました。
特殊な工事なので専門色が強く分かりにくいことがたくさんありました。
特に、
今回施工した箇所のほとんどが地中に埋まってしまい、
また、水が張られて見えなくなる場所でした。
特殊な施設の中なのでお目に掛ることは
まず、ないでしょう(゜o゜)
本当にご紹介出来て良かったなぁ~と思っています。
とても大切な仕事だけど、
表に出ることはない仕事の一つでした。
また機会がありましたら、
別の工事にもチャレンジしたいと思います。
でも、
本当に時間が、と言うよりも、
情熱が必要な一大仕事になりますので、
あまり期待せずにお待ち頂ければと思います。
と、言いながらも、面白い工事が他にもあるんですけど・・・
おはまーでした。
長い間のお付き合い、
本当にありがとうございました!!!